「歯がなくなってしまったけど入れ歯やブリッジは嫌だな」
「インプラントがいいって聞いたけど、体に埋め込むのはこわい」
インプラントとは何らかの理由で体の一部の機能が使えなくなったときに、その機能を代行するため体内に埋め込む人工の材料のことを言います。人工関節などが有名ですね。
その中でデンタルインプラントは歯を失った顎の骨に人工の歯根を埋め込んでその上に人工の歯をかぶせるものです。
入れ歯やブリッジと比較すると、自分の歯のように噛めるようになるため、「第二の永久歯」という呼ばれ方もします。
しかし、「体の中に人工物を埋め込む」と聞くと不安に思われる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、インプラントのしくみから費用、メリットとデメリット、おすすめのインプラントメーカーについて解説します。
記事を読むことで不安を解消して前向きにインプラント治療を検討してみませんか?
〇インプラントは保険適用できない
〇インプラントは医療費控除の対象になる
〇インプラントの料金相場
〇おすすめのインプラントメーカー
〇インプラントするならザ・ホワイトデンタルクリニック
種類 | 奥歯1本あたり | 前歯1本あたり | 全部の歯(All-on-4) | ストローマン | ノーベルバイオケア |
---|---|---|---|---|---|
検査・診断費用 |
15,000〜50,000円 (税込) |
15,000〜50,000円 (税込) |
15,000〜50,000円 (税込) |
― | ― |
インプラントの 手術費用 |
150,000〜350,000円(税込) | 150,000〜350,000円(税込) | 1,200,000〜1,800,000円(税込) | ― | ― |
上部構造(=人工歯)の費用 | 50,000〜180,000円 (税込) |
50,000〜180,000円 (税込) |
60,000〜1,800,000円(税込) | ― | ― |
合計 | 300,000〜400,000円(税込) | 300,000〜400,000円(税込) | 2,000,000〜2,500,000円(税込) |
★★★★★ |
★★★☆☆ |
おすすめ度 | ― | ― | ― | 長年の臨床実験を経て認められた安全性! | 幅広い治療実績とインプラントシステム開発の歴史を持つ |
ストローマンでインプラントするなら症例実績の多いザ・ホワイトデンタルクリニックがおすすめです。
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インプラントの種類と内容、それぞれの違いを比較!後悔しないために確認しよう!
インプラントは人工歯根を顎の骨に埋め込むことで、歯の機能性と審美性を補うものです。
ここでは、インプラントの具体的な仕組みや歯の部分となる上部構造の違い、メーカーによる違いを解説します。
インプラントへの知識を深めることで後悔しないインプラント治療を選べるようにしましょう。
インプラントの仕組みを解説!
引用:教えて、インプラント治療ってなに|公益社団法人日本口腔インプラント学会
インプラントの仕組み
インプラントは基本的に次の3つの部品で成り立っています。
インプラント体(人工歯根)
顎の骨に埋め込む歯の根の代わりとなる部分です。チタンなどの体にアレルギー反応が出にくい素材でできており、生体親和性がよく、顎の骨と結合します。
骨と接する面積が広いほど結合する面積が増えて、強固な土台となります。そのため、骨と接触する面積が大きいネジ状の形のものがメジャーとなっています。
アバットメント(土台)
一般的なインプラントはツーピースタイプといい、インプラント体と上部構造の間をつなげるアバットメントが存在します。アバットメントは部品としてはとても小さいですが、高さを調整することで適切なかみ合わせにする重要な役割があります。
アバットメントとインプラント体が別になっているツーピースタイプは顎の骨が多少薄くても埋め込むことが可能で、審美性がいいとされています。
また、インプラントの種類によってはアバットメントとインプラント体が一体型になったワンピースタイプのインプラントもあります。ワンピースタイプはツーピースタイプに比べて外科手術が1回少なく済み、強度に優れています。その一方で対象症例が、骨の厚さが十分な人に限られるインプラントのため、すべての人が受けられるわけではありません。
上部構造(人工歯)
インプラントの一番上部にある、人から見える部分になります。歯の形をした人工物で、上部構造によって物を噛めるようになります。
インプラントで使用する人工歯は、保険外の丈夫で見た目のいい素材を使うことがほとんどになっています。
かみ合わせをしっかり調整しないと、痛みが出たり、インプラントや上部構造の脱離や破損が生じてしまいます。
これら3つを組み合わせて歯を失った部分の顎の骨に埋め込むものをインプラントといいます。
インプラントの寿命
インプラントの寿命については、インプラントの種類や埋入部位、埋入条件によって異なるため、適切な回答は難しいとされています。
その中で、厚生労働省委託事業による「歯科インプラント治療のための Q&A」では、インプラントが10~15年残る確率は、上顎で約90%、下顎で約94%程度と報告されています。さらに、抜歯と同時にインプラントを埋入する方法や骨移植を伴う埋入のケースでは87~92%という結果でした。
(参考:歯科インプラント治療のための Q&A|厚生労働省委託事業「歯科保健医療情報収集等事業」平成 26 年 3 月 31 日)
そのため、一般的にインプラントの平均寿命は10~15年前後と言われています。
ブリッジの平均寿命7~8年、入れ歯の平均寿命4~5年と比べると長いですね。
そもそも、インプラントと天然歯では異なる構造をしています。
まず、天然の歯の場合は歯と顎の骨の間に歯根膜と呼ばれるクッションがあります。歯根膜は圧力を感知することで、噛む力をコントロールする役割も担っています。
しかし、インプラントは骨とくっつくことで固定されています。そのため、歯根膜はなく、骨膜やあごの筋肉、関節などによって圧力を感知しますが、歯根膜ほど感度がよくありません。そのため、インプラントを入れるときは特にかみ合わせに注意して調整しなければ、痛みや脱離につながってしまいます。
また、歯と歯肉の間についても天然歯は簡単に細菌が入ってこないような構造となっていますが、インプラントにはそういった構造がないため、インプラントと粘膜の間に細菌が侵入しやすくなっています。インプラントと粘膜の間に細菌が入るとインプラント周囲炎と呼ばれる歯周病に似た症状が起こります。
インプラント周囲炎は、インプラントの周囲組織に炎症が起こり、周りの顎の骨を溶かしてしまう病気。天然の歯で起こる歯周病よりも症状の進行が早く、重度になるとインプラントを抜かないといけなくなる。インプラント周囲炎を起こさないためにも、日ごろの歯磨きと定期的なクリニックでのメンテナンスが必要となる。
日頃のケアやメンテナンスを怠ると、インプラントの寿命を早めることにつながります。
インプラント治療をした際は、より一層口腔内の健康に気を配るようにしましょう。
インプラントのメリット
〇入れ歯のような痛みや違和感が少ない
〇周りの歯を削らなくていい
〇骨吸収が抑えられる
インプラントのデメリット
〇治療期間が長い
〇全身状態によっては治療ができない
〇インプラント周囲炎のリスクがある
費用が高額
インプラント治療は先天的もしくは事故による顎骨の欠損以外では、公的医療保険が適用できない自由診療になります。また、インプラント本体が高額で、歯科医師も高い技術を必要とする分、費用が高額になります。
治療期間が長い
インプラントの治療に要する期間は平均3か月~1年ほどとされています。理由はインプラントが骨に結合するには時間がかかるからです。また、人によってはインプラント埋入前に顎の骨を増やす処置が必要となり、さらに時間がかかることもあります。口腔内の状態によって治療方針は異なりますが、インプラントの治療期間は長いと考えておきましょう。
全身状態によっては治療ができない
インプラント治療は人工物を体内に埋め込む外科手術になります。そのため、全身状態によってはリスクがあり、インプラント治療ができなかったり、原因疾患の治療を優先させるケースがあります。
次のような方は必ず歯科医師に疾患や服薬内容を伝えたうえで相談しましょう。
〇糖尿病
〇骨粗鬆症
〇貧血
〇高血圧症
〇ビスフォスフォネート製剤を服用
(過去に服用経験ありも含める)
〇抗血栓療法を受けている
〇ステロイド薬を服用
〇喫煙
インプラント周囲炎のリスクがある
天然の歯と比べて、インプラントと粘膜の間は細菌が入りやすく、感染しやすくなっています。
細菌の塊であるプラーク(歯の汚れ)がたまるとインプラント周囲炎となり、インプラントの寿命が短くなることにつながりかねません。そのため、口腔ケアと定期的な歯科医院でのメンテナンスが大切になります。
ストローマンでインプラントするならザ・
上部構造の違いは?
人から見える歯の代わりとなるのが上部構造になります。一般的に透明感があり、丈夫なセラミックが上部構造として使用されます。
セラミックは陶器のため、丈夫できれいで、さらに経年劣化による変色が少ない素材です。その反面、強い衝撃には弱い材質なので、つよい力が歯にかかると割れてしまう恐れがあります。そのため、歯ぎしりや食いしばりが強い方は違う素材の上部構造をすすめられる場合もあるでしょう。
ここでは一般的に選ばれることが多いセラミック素材の上部構造3種類をご紹介します。
オールセラミック
・すべてセラミックでできた人工歯
・光沢や透明感があり、審美性に優れている
・変色しない
・強い力に弱いので歯ぎしりや食いしばりがある方にはおすすめされない
ジルコニアセラミック
・ジルコニアの上にセラミックを焼き付けた人工歯
・ジルコニアは人工ダイヤと言われるほどの強度と耐熱性をかねそろえる
・強度はオールセラミックの5倍で、セラミックより高価
・変色しにくい
ハイブリッドセラミック
・セラミックとレジン(樹脂)を混合した材質
・他のセラミック材質に比べて安価
・保険適用のレジンより審美性と強度が優れている
・経年劣化による着色がある
・他のセラミック材質に比べてプラークがつきやすい
それぞれの上部構造に特徴がありますので、自分の口腔内の状態と合ったものを選ぶようにしましょう。
また、歯ぎしりなどの歯に不可がかかるような症状がある場合には必ず歯科医師に伝えるようにしましょう。
メーカーの違いは?
前述のように、インプラントは3つの部品でできていますが、それぞれのインプラントメーカーで規格が異なります。そのため、他社メーカーを組み合わせて使うことはほとんどありません。また、同じメーカーでも製品によって形や大きさが異なります。
メーカーや製品によって異なるもの
〇インプラントの構造の種類
〇アバットメントの材質の種類
〇表面処理の種類
〇インプラントの形状の種類
歯科用インプラントメーカーは世界で数百社以上存在すると言われています。
中でも次の4つのメーカーが世界4大インプラントと呼ばれ、世界的にも有名となっています。
ストローマン社
ストローマン社は精密機械産業が発展しているスイスで開発しています。ストローマンのインプラントは世界で広く使われ、世界各国の歯科医師に選ばれ続けてきました。科学的根拠に基づく製品開発に努めており、高い成功率&生存率が証明されています。
ノーベルバイオケア社
ノーベルバイオケア社はスイスに拠点を置くインプラントメーカーです。インプラントの研究を65年以上にわたって続けており、その長い研究の歴史と実績に基づく信頼性の高い製品を数多く提供しています。さまざまな症例に対応するため、製品のラインナップが多いのも売りです。
ジンマーデンタル社
人工関節で多くの国でシェアを獲得しているジンマー社の傘下にある企業です。本部はアメリカにあり、歯科用インプラントを専門に開発しています。ジンマーデンタル社のインプラントは、骨との結合を考えた表面構造や設計となっており、脱落リスクを軽減しています。
アストラティック社
アストラティック社は歯科医療の先進国であるスウェーデンの企業です。アストラティック社のインプラントは骨の結合が早く、さらにインプラント周囲の顎骨の吸収が少ないため、周囲組織への負担が少ないのが特徴です。
これらのメーカーは10年以上の長期的な臨床実績と科学的根拠に基づく高品質な製品を提供していることから世界中の歯科医師から支持されています。数多くのインプラントメーカーがありますが、インプラントの製品としての水準も治療後の予後に大きく影響します。
インプラント治療をする場合は、自分自身で信頼できるメーカーのインプラントなのかを確認しておくことをおすすめします。
また、インプラント治療を受けたら、将来的なことを考えてどのインプラントメーカーの、どの製品なのか把握しておきましょう。理由はインプラントの調整や外すことになった場合に必要になるからです。
かかりつけ歯科の閉院や引っ越しにより同じ歯科医院に通うことが困難となるケースもあります。
万が一、トラブルが起こったときに他の歯科医院で対応してもらえるように、メーカーと製品を控えておくようにしましょう。
おすすめのインプラントはストローマン製!
ここまでさまざまなインプラントメーカーを紹介しましたが、おすすめは世界で広く使われるストローマン製のインプラントです。
②科学的根拠の基づいたインプラント開発
③50年以上の長い研究開発
④精密な技術
①信頼できるシェア率の高さ
ストローマン製インプラントはインプラント市場でも高いシェアを誇り、世界70か国、500万人以上の患者様がストローマン製インプラントを埋入しています。これほど世界各国で選ばれていることが製品への信頼性の高さを示します。
また、日本でも多くの歯科医院で採用されているインプラントなので、もしも治療後に引っ越したり、通っていた歯科医院が閉院した場合でも他の歯科医院で対応してもらいやすいというメリットもあります。
②科学的根拠の基づいたインプラント開発
ストローマン社は世界最大のインプラント歯学に関する国際的非営利学術組織であるITI(International Team for Implantology)の協力を得ています。
ITIの臨床研究や商品評価の協力によって、科学的根拠が証明された製品を提供しています。
ストローマン製インプラントの10年間の臨床研究のもと、次の結果報告があります。
〇成功率97%(自覚症状がなく、インプラント周囲炎の所見がない状態。)
③50年以上の長い研究開発
世界中にたくさんのインプラントメーカーがありますが、その中で長期的な臨床研究が行われているインプラントは数少ないのが現状となっています。長期的な臨床研究の結果がないものは、治療後の予後が証明されていないのと同じです。
ストローマン製インプラントは50年以上にわたってインプラントの研究開発を進めてきました。そのため、治療10年後の臨床データもあり、より高い安全性の確保に取り組んでいます。
④精密な技術
高水準といわれるスイスの時計産業の技術を用いた精密な技術と、品質管理の徹底により品質の高いインプラントを提供しています。
このようにストローマン製インプラントはさまざまなメリットを持ちます。さらに、長年の実績により幅広い症例に対応する製品が揃っていますので、自分の口腔内に合った製品を選択できることでしょう。
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インプラント治療に保険は適用される?
高額なイメージのあるインプラントですが、保険は適用されるのか気になりますよね?
インプラントの保険適用について解説します。
インプラントは保険適用外!
インプラントは一部例外を除いて、公的医療保険の適用外となります。
・病気や第三者事故によって広い範囲の顎骨を失った
・先天的に広範囲の顎骨を欠如しているさらに国から指定された条件の病院による治療に限って保険適用が可能
つまり、歯周病や虫歯などのによる一般的な歯の欠損は保険適応外となり、自由診療のもと、治療を受けることになります。
インプラントは次の理由から治療費が高額になっています。
〇インプラント手術のための設備に費用がかかる
〇感染対策が必要
〇専門的で高度な知識と技術が必要
インプラント治療はこれらの理由から高額で、審美性や機能性をより追求した治療と判断されるため、公的医療保険の範囲外となります。
インプラントは保険が適応されないこともあり、比較的高額な治療になります。
ザ・ホワイトデンタルクリニックでは治療費が割引きになるインプラント治療のモニターを募集しています。
テレビやホームページ、院内などで公開する治療後の写真や体験談を提供することでモニターとして費用の割引が受けられます。
インプラント費用が気になる方は一度検討してみてはいかがですか?
医療費控除を受けると、治療費を抑えられる!
インプラント治療は公的医療保険の適用外だと解説しましたが、それでも高額な治療費がどうにかならないか、悩みどころですよね。
ここでは、インプラントの治療費を抑えられる医療費控除についてご紹介します。
医療費控除について解説
医療費控除は審美目的ではなく、機能回復を目的とする歯科治療について適応が可能となっています。そのため、歯の機能を回復させることを目的とするインプラント治療は医療費控除の対象となります。所得税から医療費の一部が還付されることで、治療費を抑えることが可能です。
・1月1日~12月31日までの1年間に支払った医療費が10万円もしくは総所得の5%を超える
(生計をともにする扶養家族の医療費を含む)
また、医療費控除の対象として次のものを含められます。
・治療費
・処方されたお薬代
・市販の医薬品
・公共交通機関での通院費
※付き添い人の費用も可能
※車のガソリン代、駐車場代は不可
ぜひ、インプラントの治療費が気になる方は税務署で確定申告をして医療費控除を受けることをおすすめします。
インプラントの総額をチェック!料金相場はいくら?
インプラントの相場がいくらくらいなのか、自由診療だからこそ費用の相場が気になりますよね。
ここではインプラントの埋入部位ごとの料金相場を解説します。
※下記の費用以外に、人によってはインプラント埋入前に骨を増やす手術や抜歯、仮歯などの費用がかかります。
奥歯1本あたりの金額
奥歯は物を噛むのに重要な役割を持ちます。入れ歯やブリッジよりも自分の歯に近い感覚で食べられるので、ご飯を美味しく食べられます。その分、力がかかる部位になるため、歯の強度が求められるでしょう。
また、奥歯がないと顔の輪郭にも影響があります。そのため、奥歯は機能的にも審美的にも大切なものとなっています。
検査・診断料 | 15.000~50.000円 |
---|---|
手術費用 | 150.000~350.000円 |
上部構造の費用 | 50.000~180.000円 |
合計 | 300.000~400.000円 |
上顎の奥には上顎洞と呼ばれる空洞があります。骨の厚さが足りない場合には、インプラントが上顎洞に突き抜けてしまい、上顎洞という炎症を生じます。
また、下顎の骨の中には口腔内のさまざまな感覚を司る神経が通っています。もしも、インプラント体がその神経に触れてしまうと神経障害が起こる可能性があります。
このように奥歯のインプラント治療はリスクも伴いますので、こうした万が一のことが起こらないように術前検査のCTで顎骨の厚さや神経の位置を確認しておくことが非常に重要となります。
前歯1本あたり
前歯は顔の印象も左右する目立つ部分です。
そのため、歯の形、色、歯茎のバランスを考えながら治療する必要があります。
また、奥歯よりも審美性を求めることから上部構造の費用が奥歯より高くなる傾向があります。
検査料 | 15.000~50.000円 |
---|---|
手術費用 | 150.000~350.000円 |
上部構造の費用 | 800.000~200.000円 |
合計 | 300.000~400.000円 |
前歯は奥歯に比べて歯を支える骨も薄い形状をしています。さらに加齢に伴って骨吸収も進行するため、年齢が上がるほど前歯のインプラントは難しい症例になります。そのため、インプラントを埋入するには骨が足りないと判断された場合には、顎の骨を増やす手術をする必要があります。骨造成術をすると、骨の厚さ不足を理由にインプラント治療をあきらめていた方でも手術が可能になるかもしれません。
また、インプラント埋入後に歯周病や加齢によって歯茎がさがると接合部分であるアバットメントが見えてしまうようになります。これが前歯だと目立ちますよね。そういった場合には歯茎の厚さを増やす手術をすることもあります。
前歯は目立ちやすい部分だからこそ、さまざなところに目を向けながら治療を進める必要があるのです。
全部の歯の場合(All-on-4)
歯を全部喪失してしまって、残された手段が総入れ歯の方におすすめです。
4本のインプラントを埋入することで、その4本に固定式の歯を取り付ける方法です。
検査料 | 15.000~50.000円 |
---|---|
手術費用 | 120.000~180.000円 |
上部構造の費用 | 60.000~180.000円 |
合計 | 1.895.000~2.400.000 |
全部の歯を無くすケースの従来のインプラント治療は、歯の本数分のインプラントを埋入する必要があり、費用面でも治療期間面でも患者さんの負担が大きいものでした。さらに、長年入れ歯を使用してきた方がインプラントに移行するとなると、顎の骨が全体的に減っていて、骨の量を増やす手術も必要でした。
しかし、All-on-4はインプラント本数が4本で済むため、患者さんの費用負担の軽減と治療期間の短縮が望めます。
また、入れ歯とは異なり、固定式となっているので、入れ歯に抵抗がある方にもおすすめです。
おすすめのインプラントは?
自分の体内に埋め込むものだからこそ、インプラント治療は後悔したくないですよね。
ここではおすすめのインプラントをご紹介します。
まず、インプラントを選ぶときには次のことをチェックするようにしましょう。
②インプラントの持ちがいい
③自分の歯に合っている形
④保証内容
①シェア率が高いインプラント
インプラント市場におけるシェア率の高さは、それだけ多くの歯科医師がそのインプラントメーカーを信頼している証拠です。
また、「シェア率が高い=多くのクリニックで取り扱っている」ということなので、引っ越しなどでクリニックを変えるときにも対応してもらいやすい安心感もあります。
②インプラントの持ちがいい
メーカーによってもインプラントの寿命は異なります。インプラント治療後の生存率、トラブルが起こる確率がどれくらいなのかを確認しましょう。
また、世界には数多くのインプラントメーカーがありますが、長期的に研究を続けている企業は限られます。長期的な実績がないメーカーは5年後、10年後の生存率が分かりません。そのため、インプラント埋入後の予後が予測できないリスクがあることを忘れないようにしましょう。
③自分の歯に合っている形
インプラントはメーカー、製品によって形態や構造が異なります。自分の歯列の状態、顎の骨の厚さなどにあったインプラントを選ぶ必要があります。
歯科医師に診察してもらうことで自分の口腔内に適したインプラントを相談しましょう。
④保証内容
インプラントメーカーではそれぞれで5~10年ほどの保証制度を設けている場合が多くなっています。保証期間内のインプラントの脱落や破損といったトラブルに対して保証してくれます。この保証内容ですが、メーカーによって基準や範囲がさまざまになっています。
無料で再治療してもらえる条件や範囲、保証の適応開始日、再治療可能な回数などの詳しい保証内容を比較して検討するようにしましょう。
※保証は定期的なメンテナンスを前提としています。トラブルの防止のためにも、定期的にクリニックでのメンテナンスを受けるようにしましょう。
おすすめは世界で広く使用されているストローマン製!
インプラント選びで後悔しないためのポイントをおさえたうえで、おすすめはストローマン製インプラントです。
ストローマン製インプラントは世界的にもトップシェアを誇り、多くの病院やクリニックで採用されている実績があります。
また、インプラント埋入後の生存率と成功率がともに高く、インプラント周囲炎の発症率のかなり低い数値となっています。
そのため、インプラント埋入後のトラブルを抑えられるとされています。
50年以上にわたってインプラントの研究開発の取り組んできたストローマンだからこそ、さまざまな症例に対応できる製品を取り揃えています。
ストローマンでインプラントするならザ・
インプラントで仕事も私生活も充実ライフを!
インプラントにはデメリットも存在します。しかし、それ以上にたくさんのメリットもあります。
インプラントにすることで自分の歯のように噛んだり、話したりできるようになります。
また、入れ歯やブリッジのように他の健康な歯を削る必要もなく、インプラントのみで自立できるのも嬉しいポイントですよね。
歯を無くしてしまい、入れ歯やブリッジに抵抗がある方はぜひインプラントを検討してみていかがでしょうか?
美味しいものを食べて、口元を気にせずに笑って、充実した毎日が待っているかもしれません。
参考文献
渡邉 文彦,多和田 泰之,小松 繁樹,ほか. IMZインプラントの生存に関する2施設統合予後調査. 2002; 46: p702-711. (https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjps1957/46/5/46_5_702/_pdf)(参照:2024-05-03)
高橋 慶壮. 歯周炎患者におけるインプラント周囲炎の病態と治療法. 2016, p243. (https://www.jstage.jst.go.jp/article/perio/58/4/58_236/_pdf/-char/ja)(参照:2024-05-03)